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​荒廃地の杜仲再生

荒廃した杜仲畑

​荒廃した杜仲畑

大正・昭和初期、青木村を含めた上田地域(上小地域)は、養蚕産業で栄え、桑畑が広がっていました。しかし、その後は時代と共に衰退、桑の木も不要となりました。そこで、その跡地に当時のブームであった「杜仲」の苗木を植樹したそうですが、長続きはせず、また活用も整備もされないまま、樹高は20~30mにもなり、荒廃地になっていました。

再生作業

再生作業

こうした荒廃地を2010年に10数ケ所借り受け、時間をかけて1本1本を腰高位に伐り揃えました。さらに杜仲の苗木を植樹して間隔を整備し直しました。杜仲の苗木は生命力が強く、害虫やシカ、イノシシ等の鳥獣被害にも、比較的対応力が有り、高齢のメンバーでも何とか頑張ることができました。

成長中の杜仲葉

​成長中の杜仲葉

4月下旬青木村、山桜が開花する頃に杜仲の新芽が出ます。この時期にその年の収穫のために枝切りをしておきます。遅霜被害の心配もありますが、その後は5月、6月、7月と月に1回程は草刈りに精を出します。特につる草は収穫の邪魔になるので注意して除去します。

収穫直前の杜仲

収穫直前の杜仲

7月下旬から収穫作業に入ります。4月下旬に発芽したものが、この時期には一株20本ほどの枝に茂り、1本の長さは2~3メートルに成長しています。これらを1本ずつ剪定鋏や携帯のこぎりを使い手作業で切り取って収穫していきます。収穫は9月中旬に完了させます。

乾燥葉の葉取り

​乾燥葉の葉取り

手作業で収穫した杜仲葉は枝ごと軽トラックに積み、ビニールハウスで乾燥させます。このビニールハウスは天日干しには最適です。収獲して1週間ほどで枝から葉を摘み、乾燥スペースを確保しながら、次の畑から杜仲を収穫して乾燥させる作業を繰り返します。7月下旬から9月下旬頃まで続く炎天下の畑とハウス内での手作業は、午前6時頃から10時頃までが勝負です。

乾燥葉の袋詰め

乾燥葉の袋詰め

乾燥した杜仲葉はその都度ビニールハウス内で網袋に詰め込み、1年ほど倉庫に保管して、味を落ち着かせてからお茶、お蕎麦等の加工食品にします。10月中旬にはハウス内の清掃をして杜仲葉収穫作業を全部終了します。

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